よくスキャルピングで勝っているトレーダーが、YoutubeやTwitterで目立っていたりします。
なので、なんとなく、億トレーダーを目指すなら、スキャルピングができないといけないのではないかという気がしてくる人が多いかもしれません。
でも、本当にスキャルピングは、そんなに優位なトレード手法なのでしょうか?
実は、決してそんなことはありません。
むしろ、理論的には、スキャルピングよりデイトレやスイングの方が、有利なのです。
トレードは確率的優位で勝つ必要があります。
100%勝てるとか、100%負けるということはありません。
勝ったり、負けたりするのがトレードです。
よく勝率が高いとか、負けなしとか見ますが、絶対にありえないと思って間違いありません。
断言できます。
なんとなく難しくてすごそうなインジケーターを使った聖杯なんて、ありません。
なので、トレードでは、勝つこともあれば、負けることもある前提でトレードします。
つまり、勝ちの確率とリワードの幅、負けの確率とリスクの幅からリスクリワードを計算し、その上で確率的に優位なポジションを持ち続けるということを繰り返して、期待値で勝負します。
このへんは、またそのうち別で解説します。
そして、スキャルピングであっても、デイトレであっても、基本はこの原理でポジションを持っていきます。
具体的にどうポジション持っていくかは、また今後説明していきますが、とにかく違いは時間軸なのです。
なので、手法的な優位性として、スキャルピングであろうが、デイトレであろうが、どちらが優れているということはありません。
もう少し突っ込んで言うと、スキャルピングはリスクリワードが合わない場所でエントリーしていかざるをえなかったり、してしまうことが多いという点で、むしろ不利なんです。
そして、手法的な優位性がないか、スキャルピングの方が不利というだけでなく、スプレッドの観点で、スキャルピングは絶対的に不利なんです。
つまり、スプレッドが1pipsあるとして、1日に10回トレードすると、マイナス10pips。
1ヶ月で20日トレードしたとすると、それだけで200pips負けることになります。
さらにスプレッドの広い通貨ペアでは、もっとマイナスですよね。
そうすると、よほどうまい人じゃない限り、特に初心者や中級者くらいだと、ほぼ勝てないと思ったらいいと思います。
ギャンブルの還元率と同じですね。
還元率というのは、要するに賭けの胴元が取る手数料みたいなものです。
大体、どれくらいといわれているかというと、
- オンラインカジノ:93~98%
- パチンコ、パチスロ:80~85%
- 競馬:70~80%
- ボートレース:75%
- 競輪:75%
- オートレース:70%
- 宝くじ:46%
という感じです。
宝くじなんて、最低ですよね(笑)
オンラインカジノくらいならまだわかりますが、それ以外をしていると、かけた時点でほぼ負けが確定するわけです。
パチプロとか、この還元率でよく稼いでんなーって感じですね。
なので、ギャンブルと違ってFXは自分の努力で勝てるので、別にFXがギャンブルだとは決して思いませんが、スプレッドを還元率と考えると、エントリー回数は少ないほどいいし、1回あたりで見込めるリワードが大きいデイトレとかスイングとかじゃないと、かなり不利な戦いになります。
もちろん、相場環境によっては、あえてスキャルピングすることもあります。
それは、たとえば、1時間足が動いていて、1分足で細かい押し目や戻り売りをひらうなどのときです。
ただ、正直おすすめはしませんし、いくらいけそうだなと思っても、スプレッドの広い通貨ペアだったりすると、あきらめます。
ということで、スキャにあこがれや幻想を持っている人は、注意しましょう!
コメントを残す